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LANポートがなくても有線LANは利用できるの?
2021年02月12日
有線LANを利用するためには通常LANポートが必要となりますが、はたしてLANポートをもたないパソコンでも利用できるのでしょうか?
今回はLANポートの種類と、LANポートを増設する方法も併せて紹介します。
LANポートの種類
まずLANポートというのは、インターネットを接続するときに、パソコンやモデムやルーターなどにつなぐ線(LANケーブル)を差し込む穴のことです。
ポートにはいろいろな意味がありますが、この場合は「機器との接続口」のことです。
LANポートには規格があり、有線LANの規格は主に「1000BASE-T」「100BASE-TX」「10BASE-T」の3種類で、規格ごとに通信速度が異なります。
この中で通信速度がもっと速いのが「1000BASE-T」ですので、データを大量に転送するときにはこちらの規格を検討しましょう。
下記がLANポートの種類と通信速度を示した表です。
LANポートの種類 | 通信速度 |
1000BASE-T | 1Gbps(1000Mbps) |
100BASE-TX | 100Mbps |
10BASE-T | 10Mbps |
LANポートというものは、パソコンやルーターなどの機器自体に内蔵されていることから、基本的には変えることはできません。
LANポートがないパソコンで有線LANを利用できる?
近年では、パソコンをインターネットに接続するときに無線LANを利用するケースが多くなっています。
そのため、有線LANポートが備わっていないパソコンが増えています。
しかし、無線LANが利用できる環境でも、セキュリティや通信速度などの面で有線接続が必要とされる場合もあります。
そのようなときでも、以下の方法をとれば有線LANを利用することができます。
USBのLANアダプタを購入する
LANポートが備わっていないパソコンでも、USBポートがあれば有線LAN接続をすることが可能です。
USBポートとは、USB接続を行う機器のプラグ差し込み口のことで、パソコンだけではなく、スマホやテレビやゲーム機や
プリンタやデジタルカメラやパソコン周辺機器などに搭載されています。
家電量販店などに行けば、USBポートを疑似的にLANポートへと変換する専用のアダプタが販売されているので、
それを手に入れればLANポートがなくても有線LAN接続が可能になります。
ちなみに、専用アダプタの価格は1,000~2,000円程度と安価で購入できます。
規格が違うアダプタを購入すると利用できない
LANポートへと変換する専用のアダプタを購入する際には、USBの規格に注意しなければいけません。
LANポートにも種類があるように、USBポートにも種類があって、規格の違うアダプタを購入すれば接続することができなくなります。
USBポートには様々な規格がありますが、一般的にパソコンに使用されているのは「USB2.0 Type A」「USB3.0/3.1 Type B」の2種類です。
いずれの規格であるかをしっかり確認してから、アダプタを購入してください。
LANポートの増設方法
セキュリティ面や通信速度の問題から、特にオフィスでは有線LAN接続を求められるケースが多いです。
ここでは、LANポートが足りない場合に行うLAN増設工事の方法を紹介します。
LANの増設工事は専門業者に依頼すれば簡単に対応してもらえますが、ここでは一般の方でも簡単にできる方法を案内します。
ちなみに、電気や電話の配線などを行う工事には国家資格が必要となり、無資格の素人が行えば法律違反となりますが、LAN工事に資格は必要ありません。
LANの増設工事には「HUB」を活用する
「HUB(ハブ)」を活用することで、工事を簡単にします。
HUBというのは、LANで構築されたネットワーク内で中継器の役割をするものです。
パソコンなどの複数の機器を接続するためにはHUBにより中継させる必要があり、HUBは家電量販店などで販売されています。
HUBの接続方法
HUBを接続する方法は、HUBの口数の1つをネット環境であるルーターに接続して、残りを他の機器に接続すればいいだけです。
商品によって口数が異なりますが、口数が不足した場合は、HUBを追加して差し込み口を増やすことができます。
LANの増設工事を行うときの注意点
LANの増設工事は「HUBを家電量販店から購入して接続するだけ」という簡易なものですが、注意すべき点がいくつかあります。
まず、HUBの口数が多いと当然ながら価格も割増になりますので、後のことも考えて口数の多いものを選択することをおすすめします。
もちろん、後から増やすこともできますが、5口と8口では数千円しか値段差はありません。
HUBにも「100BASE」と「1,000BASE」があり、価格は通信速度が速い方が高くなります。
通信速度も通信量も年々増えていて、100BASEでは対応できないケースも増えているので、通信速度に注意して商品選びを行いましょう。
また、HUBには「ファンあり」と記載されたものがあります。
これは字の通り、機器の内部に排熱用のファンが搭載されている商品です。
「ファンあり」の場合は音がうるさいデメリットがありますが、熱暴走などのトラブルを防ぐメリットがあります。
HUBを接続するだけなら、わざわざ専門業者に依頼する必要はありません。
しかし、ケーブルが邪魔にならないように壁に這わせて埋め込む場合は、プロに任せましょう。
壁の中には電気や電話の配線があるので、素人が安易に工事を行うことは非常に危険です
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