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パーテーションと消防法の関連性とは?消防署への届け出の必要性
2021年10月27日
広い空間を自由に仕切れるパーテーションは、オフィスを使いやすくしてくれる、とても便利なツールですが、設置をした場合は消防署への届け出が必要になります。
また、消防法に基づいた防災設備の設置をしておかないと、改善勧告が来るかもしれないので、パーテーションを取り付ける場合は注意しなくてはいけません。
ここでは、パーテーションと消防法の関連性や消防署への届け出の必要性について解説していきます。
パーテーションと消防法の関連性について
パーテーションを使ってオフィスレイアウトを変える場合、消防法という法律が関わってきます。
もともとのレイアウトは、建築基準法と消防法を遵守しているため問題はないのですが、パーテーションでレイアウトを変更すると、消防法に違反してしまう可能性があります。
消防法は、火災が起きた場合に従業員の命を守るための法律なので、必ず遵守しなくてはいけません。
消防法を守らずにパーテーションを設置し、火事が起きたときに避難経路が確保できていなかった、なんてことにならないように注意しましょう。
消防法で義務付けられていること
消防法(※)では、火災に備えるための法律が定められています。
賃貸オフィスに対しては、基本として「避難経路の確保」「火災の広がりを防ぐこと」が義務付けられていますが、ここではオフィスのパーテーション設置に関わる消防法を分かりやすく紹介します。
※参考資料:消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)
オフィスの防災に必要な設備の設置
オフィスビルには、消火設備と警報設備、避難設備、消防活動用設備の設置が義務となっています。
消火設備というのは、消化器もしくはスプリンクラーを設置すればクリアできます。
警報設備は、火災報知器の設置、避難設備は非常階段や誘導灯、消防活動用設備は連結送水管や排煙設備の設置となります。
パーテーションを設置する上で、これらの設備に不備が出てしまう場合は改善しなくてはいけません。
防火管理者の設置
防火管理者は、すべてのオフィスで設置しなくてはいけないということではありませんが、ある程度広いオフィスでは、防火管理者を置くことが定められています。
防火管理者というのは、消防計画の作成や届け出をするだけでなく、避難訓練を実施したり、消防用設備の点検をしたりする義務が伴う重要な任務です。
そのため、管理もしくは監督的な地位にあり、責任感と実行力を持っている人を専任することが義務付けられています。
消防計画を作成しておく
消防計画の作成は、火災発生による被害を最小限に抑えるための重要な仕事です。
計画書の内容は環境によって異なりますが、オフィスの場合は、以下のような計画を立てるのが一般的です。
- 防災教育
- 防火防止対策
- 消防訓練
- 消防設備の点検・整備
この他にも、オフィスで火災が発生したことを想定し、従業員の安全性を守れる計画を立てておきましょう。
消防署に届け出が必要なパーテーションとは
消防署に届け出が必要なパーテーションは、床から天井まで空間を区切って部屋数を増やせるタイプのものです。
基本的に、部屋数を増やす場合は消防法にのっとり、火災報知器やスプリンクラーの設置も必要となるため、これらの設置が完了してから消防署に届け出を提出します。
届け出には、届出人の住所や氏名、所在地、用途地域などを記載しなければならず、防火対象物の平面図や立体図などの図面も添付するため、面倒に感じるかもしれません。
しかし、パーテーションで仕切ることで消防法が遵守できなくなってしまうと、人的・物理的被害が広がるリスクが高くなります。
届け出は、被害を最小限に抑えるためのものなので、たとえ面倒であっても届け出をする必要があるのです。
ちなみに、移動が出来るタイプや背丈程度の低いパーテーションで室内の防火設備を邪魔しないものであれば、消防法に触れないので、届け出をする必要はありません。
届け出を怠ると罰則を受ける可能性がある
届け出を提出する必要性は、「火災時の被害を抑えて安全を確保する」という目的もありますが、「法律違反による罰則を受けないため」という目的もあります。
消防署に届け出をしないというのは、消防法違反となります。
また、届け出をしても、消防署から改善指導などがあった場合、それに従わないというのも法律違反になります。
火災時の安全性が確保されていないと判断された場合、使用停止の行政処分が出されたり、設備設置命令違反の場合は1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科されたりするのです。
つまり、パーテーション設置による届け出を怠ると罰則を受ける可能性があるため、必ず届け出をすること、改善指導に従うことを忘れないようにしましょう。
パーテーションの設置は専門業者にお任せしよう
パーテーションを使えば、オフィス空間をカスタマイズできますが、消防法を遵守したり消防署への届け出をしたりするは面倒と感じる方もいるでしょう。
確かに、法律に関することや届け出の手続きは知識がないと手間がかかります。
しかし、専門業者であれば消防法を遵守してパーテーションを設置できるのはもちろん、届け出の手続きのアドバイスももらえるので、面倒事を減らせます。
パーテーションの設置をご検討の場合は、施工実績豊富な当社にご相談ください。
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