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補助金と助成金の違いとは?
2021年10月28日
助成金や補助金があるのは知っていても、何がどう違うのか、どのような用途で利用できるのかなど、不明点が多く存在します。
そのため、いまだに利用できていないという方もいるのではないでしょうか。
しかし、助成金と補助金の違いや用途を知っておけば、自社に有効活用できるかもしれません。
ここでは、助成金と補助金の違いや利用方法を解説していきます。
補助金と助成金の違いについて
補助金と助成金は、名称が似ているため、あまり違いがないと思っている方も多いかもしれませんが、たくさんの違いがあります。
では、どういった点が異なるのか、両者の違いを見ていきましょう。
管轄の違い
補助金と助成金は管轄が違います。
補助金は、経済産業省や地方自治体(※1)、助成金は厚生労働省(※2)が基本の管轄です。(※2)
経済産業省というのは、事業の発展により公益を達成することに重きを置いており、厚生労働省は、労働環境や雇用環境を整えることに重点を置いている省庁です。
管轄の違いにより、補助金は「発展」のために、助成金は「整える」ための支援を行う制度だということが分かります。
※1 参考資料:経済産業省 補助金とは
※2 参考資料:厚生労働省 雇用関係の 「助成金」 を活用してみませんか
意義や目的の違い
管轄の違いでも簡単に紹介しましたが、補助金と助成金は、そもそも支援の意義や目的が異なります。
補助金は、設備投資や事業拡大などを目的とする取り組みに対して支給されるもので、経済を支える企業をサポートするための支援制度です。
一方、助成金は雇用の促進や職場環境の改善などを目的とする取り組みに対して支給されるもので、労働者のための支援制度となっています。
受給のしやすさの違い
補助金と助成金では、受給のしやすさも異なります。
補助金は、事業計画をサポートする支援策なので、予算が決められており、中には定員が設定されている制度もあります。
そのため、申請したからといって確実に受給できるわけではありません。
申請後に採択結果が出るというスタイルなので、採択されなければ受給されないこともあります。
逆に助成金は、労働者の能力開発や雇用増加が目的なので、支給条件を満たしていれば、ほぼ確実に受給できます。
支給の流れの違い
補助金と助成金は、管轄や財源が異なることから、支給の流れにも違いがあります。
補助金の財源は税金なので、予算に限りがあるため公募制となっています。
公募の開始後に申請書類を提出し、審査により採択された場合は、事業実施の確認後に支給申請、支給という流れになります。
それに対して助成金は、企業が払っている保険料が財源となっているため、募集は随時行われています。
そのため公募開始を待たず、要件に沿った事業計画で申請を行い、計画を実施後に支給申請、支給という流れになります。
参考資料:経済産業省 補助金・助成金
補助金と助成金には共通点もある
補助金と助成金は、基本的にまったく違う制度ですが、共通点もあります。
ここでは、どのような共通点があるのかを紹介します。
支給されるまでに時間がかかる
補助金も助成金も、申請が通ってから支給されるまでに時間がかかるという、あまり嬉しくない共通点があります。
コロナ禍で、持続化給付金や小規模事業者持続化補助金などが、なかなか支払われないことがニュースになりました。
これと同様に、補助金も助成金も受給できるまでにかなりの時間がかかります。
そのため、今月の支払いが厳しいからといって、補助金や助成金を支払いに充当するという使い方はできません。
しかし、時間はかかりますが支給はされるので、支給条件を満たしている場合は申請をしておくことをおすすめします。
返済義務がない
補助金も助成金も、金額の大きさに関係なく返済義務はありません。
ただし、特約により支給された金額の一部を返還しなければならないものもあるので、必ず要項を確認してください。
また、わざとではないとしても、不正受給の場合は全額返済の義務が生じるため、募集要項もしっかりチェックしておきましょう。
国や地方自治体からの支給である
補助金も助成金も、国や地方自治体から支給されるという共通点があります。
管轄が異なっており、中には支給する機関が管轄省庁と違うこともあるので、分かりづらいですが、どちらも公的な制度となっています。
そのため、申請条件が厳しいこともありますが、詐欺や高金利などの心配がないのがメリットです。
補助金や助成金の探し方
補助金や助成金の探し方は、主に3つの方法があります。
- 中小企業庁「ミラサポPlus」
- 厚生労働省「雇用関係助成金検索ツール」
- 各自治体が運営する「J-Net21」
これらのサイトには、現在申請できる補助金や助成金の情報が載っており、また管轄している省庁、自治体が運営しているので正確な情報を入手できます。
補助金や助成金を上手に活用しよう!
補助金と助成金には、いろいろな違いがありますが、共通しているのは、あらゆる事業の取り組みに対して返済義務のないお金を支給してくれるということです。
どちらも支給条件を満たす必要はあるものの、特に助成金は支給のハードルが低く、上手に活用すれば不足しているキャッシュフローをまかなうことができるかもしれません。
中には、オフィス工事などで利用できる補助金や助成金もあるので、オフィス工事をご検討の方は、一度ご相談ください。
思わぬ補助金や助成金の給付を、受けられるかもしれませんよ。
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