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スイッチングハブの使い方や取り扱い時の注意点を解説

2021年11月25日

オフィスではインターネット接続にLAN回線を使用することが多いでしょう。
ですがルーターのLANポートには限りがあり、空いているLANポートがなく接続できない機器が出てくることがあります。
このようなときに便利なのがスイッチングハブです。
今回は、スイッチングハブの使い方や取り扱い時の注意点について解説します。

スイッチングハブの使い方や取り扱い時の注意点を解説

LANポートとスイッチングハブ

インターネットに接続するときに、Wi-Fiなどの無線通信を利用することは増えました。
ですが安定性や速度の面を考えると有線ケーブルを使用するLAN接続の方が優れています。
このためオフィスでは有線LANを活用していることは依然として多い状況です。
つまりルーターのLANポートにケーブルを繋げる必要があります。

ところが、ルーターのLANポートには限界があり、全てのLANポートが埋まってしまうことがあります。
このようなときにLANポートが増やせたら便利ですよね。
ちょうどコンセントを増やすためにテーブルタップを使うのと同じように、LANポートを増やすためのアイテムもあります。
それがスイッチングハブです。
つまり、LANポートを増やすためのアイテムがスイッチングハブです。

スイッチングハブでいくらでもLANポートは増えるのか

理論上はスイッチングハブを使えばいくらでもLAANポートを増やすことは可能です。
スイッチングハブにさらにスイッチングハブを繋げることを繰り返せば、LANポート自体は増やせます。

ですが、テーブルタップにさらにテーブルタップを繋げる「たこ足配線」と呼ばれる状態と同じで、このような形で増やすことは推奨できません。
スイッチングハブの場合は「カスケード接続」といいますが、カスケード接続によりLANポートを増やすと、次のようなデメリットが出てくるためです。

通信速度が遅くなる

カスケード接続しても同時に通信することがなければ問題がありません。
ですがカスケード接続した情報機器が同時に通信した場合、通信速度が遅くなる可能性が出てきます。

現在はパケット通信が主流で、データはパケット単位で送受信されています。
大きなネットワークという道路にパケットを運ぶ台車が少なければスムーズに通れますが、台車が増え渋滞を引き起こしてしまうとパケットを運ぶ台車が混み合い、遅延が起こります。

ループ状態になることがある

例えば1台のスイッチングハブに複数のスイッチングハブを接続さると、スイッチングハブ同士が繋がってしまいます。
本来であればルーターを介してインターネットに繋げたいのに、他のスイッチングハブに繋がることがあるのです。

このようなことが起こるとルーターに繋がらないループ状態が発生してしまいます。
一台のスイッチングハブに複数のスイッチングハブを繋げてLAMポートを繋げるのは避けるべきでしょう。

スイッチングハブの選び方

スイッチングハブには沢山の種類があります。
数あるスイッチングハブの中から、どれを選ぶべきなのかを解説します。

ポートが多い物を選ぶ

スイッチングハブを利用しLANポートを増やしたい場合、どのくらいLANポートを増やしたいのかをまず考えましょう。
そして増やしたいポートの数よりも少し余裕をもった数のポートが備わったスイッチンハブを選ぶとよいでしょう。

例えば、ルーターにLANポートが4つあり、接続したい機器が8台あるなら、3台分はルーターに直接繋げ、残り5台分をスイッチングハブに繋げるようにします。
この場合LANポートは5ポートよりは、8ポートの物を選んだ方がよいでしょう。
もしあと3台増えたとしても、カスケード接続をせずに済みます。

対応通信速度が大きな物を選ぶ

ネットワークの規格の1つにイーサネット(Ethernet)規格があります。
規格によって対応通信速度に違いがあります。
どんなに早い通信速度に対応している機器を使っていても、対応通信速度が遅いイーサネット規格のスイッチングハブに繋げてしまうと、スイッチングハブのイーサネット規格以上の速度がでません。
スイッチングハブのイーサネット規格は、「1000Base-T」「Giga」「ギガビット」などの記載がある物を選びましょう。

金属製の物がベター

スイッチングハブの素材にはプラスチック製と金属製の物がありますが、放熱性や安定感を考えると金属製のスイッチングハブの方が良いでしょう。

ただ価格や軽さを考えるとプラスチック製の方が使いやすくなります。
オフィスで使うなら金属製の方がベターですが、コストを抑えたい場合にはプラスチック製でも問題はありません。

電源内臓タイプならコンセント不要

スイッチングハブには電源が内蔵されている物と、コンセントに接続し使用する物があります。
スイッチングハブ周りをすっきりとさせたい、余っているコンセントがない場合には電源内臓タイプを選ぶとよいでしょう。

ファンがある物

オフィスによっては熱がこもりやすい場所にスイッチングハブを設置することがあるでしょう。
このような場合はファンがあるタイプのスイッチングハブを選べば放熱性が高まり故障しにくくなります。

しかし、ファン付きの物は音が気になる場合があります。
静かな環境に設置する場合には、ファンがない物でもよいでしょう。
ファンがある物は消費電力が多いため、コンセント付きになることがあります。

まとめ

LANポートが足りないときに便利なアイテムがスイッチングハブです。
LANポートが気軽に増やせるメリットがありますが、どの機器を選べばよいか迷う場合や配線の仕方が分からないといった悩みを持つ場合があるかもしれません。
オフィスの配線、ネット環境整備でお困りの場合はぜひ当社にご相談ください。

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