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部屋をまたぐLANケーブルの配線方法や使うと便利なアイテムを解説

2021年11月26日

モデムやルーターがある部屋から離れた場所までLANケーブルを引きたい場合、どのように配線すればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
また、階をまたいでLANケーブルを引き回す必要があることも考えられます。
今回は、このようなときの配線方法や、便利なアイテムについて解説します。

部屋をまたぐLANケーブルの配線方法や使うと便利なアイテムを解説

LANケーブルの配線方法

モデムやルーターがない部屋や、違う階にLANケーブルを引き回したい場合の配線方法は大きく分けると4つの方法があります。

部屋の隅や扉の隙間を利用した配線

違う部屋や異なる階でも、長いLANケーブルを利用して配線することが可能です。
この方法であれは特に工事業者に依頼することなく、長距離を配線できるLANケーブルを購入する費用のみで配線可能です。

一般的なLANケーブルでは屈折すると中のケーブルが断線するリスクがあり、また扉の隙間には入らない場合があります。
ですが、90度に曲げても断線しにくい「高屈曲ケーブル」や平らな形状の「極薄LANケーブル」を利用することで安全な配線が可能です。

また、LANケーブルが足に引っかかったりしないよう、ケーブルを固定することも大切です。
LANケーブルを床に配線する場合は、丸型のモールを使用し、壁や天井に配線するときには角型のモールを使用すると良いでしょう。
引っかかる心配がない場所なら、固定フックを使用する方法があります。
これらのアイテムを駆使すれば、部屋や階をまたいだ配線も可能です。

参考価格として、以下のような価格が考えられます。

・高屈曲ケーブル(0.5m):約800円
・極薄LANケーブル(0.5m):約300円
・コネクタ:約600円
・丸型モール(1m):約450円
・角型モール(1m):約250円
・固定用フック(50個):約700円

屋外に配線する方法

廊下や階段に配線できない場合には、屋外に配線することも可能です。
屋外に配線するためには、屋外用のLANケーブルを利用する必要があります。

窓やドアから外に配線する場合には「アルミ強化フラットLANケーブル」などと呼ばれる極薄のケーブルを利用します。
これは平らな形状の極薄LANケーブルをアルミで保護し強化したタイプのケーブルです。
窓のサッシやドアの凹凸にきれいに沿うように配線できる物で、配線しても窓やドアが閉まり施錠も可能です。

LANケーブルも被覆が2重になっている頑強な物で、日差しや風雨にさらされても問題がない耐久性を持っています。
屋内用のLANケーブルは使用しないようにしましょう。
屋外に配線したケーブルの見た目が悪い場合には、屋外用のモールで隠したり、固定フックで配線を整えたりすると良いですね。

参考価格としては、以下のような価格が挙げられます。

・アルミ強化フラットLANケーブル(0.5m):約1,500円
・屋外用LANケーブル(5m):約2,500円
・屋外用LANコネクタ:約800円

隠ぺい配線

隠ぺい配線は壁や天井、床などの中を通す配線方法です。
壁にコンセントのようなLANジャックを設置し、部屋や階をまたいだ配線を見せない方法です。
ただし、隠ぺい配線は電気工事士の資格を持つ人しかできません。
そのため基本としては配線工事を業者に依頼することになります。

また、既に配管がある場合と配管がない場合とでは工事費用が異なります。

配管がある場合は50,000~60,000円程度が20mのLANケーブルを1本通す工事の費用目安です。
配管がない場合には配管工事が必要で、使用するケーブルが長くなります。
40~50mほどLANケーブルを引く必要なある場合は90,000~100,000円程度が費用目安です。

隠ぺい配線なら見た目よく部屋や階をまたいだ配線が可能で、ケーブルも傷みにくいためおすすめの方法です。

電力線を利用した配線

隠ぺい配線は工事が必要ですが、電力線を利用した配線であれば工費が不要です。
電力線を利用する配線は、コンセントを利用して行う物です。

PLCアダプターを使うことで、電気配線をLANケーブルとして活用できます。
設置方法はコンセントにPLCアダプターを差し込むだけです。
繋ぎ合わせたいPLCアダプター同士をペアリングすれば、ペアリングしたPLCアダプターが同期しLANケーブルとして利用できます。

通常のインターネット通信であればストレスを感じない程度の速度で通信可能ですが、容量が大きなファイルを送受信するときにはややもたつきます。

また電気ノイズにより速度低下や不安定になることがあります。
そのため、ノイズフィルタを使用するなどの工夫が必要でしょう。
ノイズフィルタはPLCアダプターに設置するのではなく、電気ノイズを発生する機器に電力を供給しているコンセントに使用します。
PLCアダプターにノイズフィルタを設置すると通信速度が大幅に低下するので注意しましょう。

参考価格として以下のような価格が挙げられます。

・PLCアダプター(1組):7,000~15,000円
・ノイズフィルタ(コンセントタップ型):約1,500円

PLCアダプターを利用するときには、総務省指定の製品を選ぶようにしましょう。

まとめ

部屋や階をまたぐLANケーブルの配線は、見た目なども考慮し隠ぺい配線がおすすめです。
隠ぺい配線は電気工事士の資格を持つ作業者が作業しなければなりませんので、専門業者に工事依頼することをおすすめします。
オフィスのネット環境の構築・整備のご要望やお悩みは、ぜひ当社にご相談ください。

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